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大型連休が終わって

連休中は止まっていた作業が再開されて3日目の5月9日。

土砂投入が続く埋立て区域の外側ではテトラポットを並べる作業が進行していて、そこに隣接するK8護岸では袋材(ゴロゴロの石が詰まった袋)が護岸の向こう側に次から次へと置かれていました。

カヌー5艇、抗議船1隻とメンバーは少ないながらも、浅瀬の岩場をくぐり抜けて護岸の近くまで到達した仲間が! 残念ながら護岸上の作業か中断するまでには至らなかったものの、その後もプラカードを掲げて抗議したり、船上から船長さんがマイクで作業員や海上保安官に語りかけたり、諦めずに行動を続けました。

辺野古崎と長島の間を切り裂くK8護岸はすでに170mほど伸びてしまっています。 潮の流れが大きく変わり、大浦湾の環境・そこに暮らす生き物たちに多大な影響が及んでしまうはずです。

1992年、ブラジル・リオのサミットで当時12歳だったセヴァン・スズキは、世界各国のリーダーたちに向かってこう訴えました。

「死んだ川にどうやってサケを呼びもどすのか、あなたは知らないでしょう。絶滅した動物をどうやって生きかえらせるのか、あなたは知らないでしょう。そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのか、あなたは知らないでしょう。 どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください。」

あれから27年。

当時子どもだったわたしはすっかりいい大人になってしまいましたが、セヴァンと同じようにこう言いたいです。

「エサ場である海草藻場を失ったジュゴンをどうやったら呼び戻せるのか、赤土に覆われ藻が茂って死滅してしまったサンゴ礁をどうやったら生き返らせることができるのか、あなたは知らないでしょう。わたしたちは知らないでしょう。 どうやって直すかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください。もうやめましょう。」

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