連続海上大行動
8月17日に辺野古への土砂投入を始めると日本政府が宣言していたので、土砂投入を阻止するために8月4日と17日に連続して海上大行動が行われました。
結果的に17日に土砂投入はありませんでしたが、緊急にも関わらず2日間の海上大行動には多くの方の参加をいただきました。
簡単ではありますが、以下で2日間の海上大行動の様子をお知らせします。
8月4日
朝から快晴、海はキラキラ。
カヌー43艇、抗議船8隻で、K4護岸へ向かいます。
現場ではこの日に備えてか、海保のGBもいつもより多い20隻前後がすでにスタンバイしていました。
護岸では被覆ブロックの設置が進んでいます。
目の前で工事が進められているので、集会は早めに切り上げ行動に。
多くの人からいただいたり自分達で作成したりした抗議の横断幕やゼッケンをフロートに取りつけ、ボードなどを向けて工事を止めるよう呼びかけていきます。
阻止班は次々とGBから海に飛び込んだ海保に確保されながらも、工事現場に向かってプラカードを掲げるなど抗議の意思を示します。
お昼にいったん浜に戻り、差し入れの昼食をいただいてから再び浜へ。
ゲート前の人とも合流して約300人で集会を行いました。
その後、カヌーは二列になって海上パレードを行いながら再び工事現場へ。
午後も引き続き被覆ブロック設置が行われていたので、午前と同じように抗議活動を行いました。
3時半頃まで行動を行い、フロートに設置した横断幕を持ち帰り、17日に迫った土砂投入に不安な思いを抱きながら浜へと戻りました。
8月17日
昨日まで台風接近の影響で荒れていた天気も朝になるとすっかり快晴。
しかし、波は高くうねりがありましたが、カヌーは最初からパレード形式でK4護岸へ向かいました。
この日は、カヌー48艇、抗議船5隻、ゴムボート1艇の参加でした。
キャンプシュワブの砂浜には訓練のため、米軍の水陸両用車が並び、沖には強襲揚陸艦も浮かんでいます。
政府はこの日に土砂投入を予定していましたが、工事の遅れや翁長知事の突然の訃報によりその気配さえありませんでした。
台風対策のためフロートの一部も撤去されており、ふだんはフロートや護岸で区切られた海がずいぶんと広く感じられました。
工事がないため、今回は海上集会のみ。
最初に8月8日に急逝された翁長知事のために一分間の黙祷を行います。
残念ながら事前に抗議船が「黙祷を行うのでしばし静かにしてください」と呼びかけていたのに、防衛局のいつもの「立ち入り禁止区域です。黄色のブイの外へ出てくださーい」の声が響き続けてしまいました。
その後は各地から寄せられたメッセージの読み上げ、この日のために上空からのマスコミヘリなどから見えるよう「NO BASE」の文字を記したイカダを浮かべ抗議の意思を示しました。
行動は午前中で切り上げられ、午後は浜でゲート前の人たちとともに集会を行いました。
約450人が参加し、翁長知事への追悼や土砂投入を今後も許さないという決意を語りあいました。
今回は土砂投入がなく、県知事選後になるとの見方も出ていますが、今後とも油断のならない情勢が続きます。
また、外の海から閉ざされた護岸の内部では生き物たちが死んでいきます。護岸の存在自体が海流を変え、周辺の海域にも影響を及ぼすかもしれません。
日本政府が一日も早く辺野古新基地建設を断念し、護岸を撤去し、傷ついた海を回復させるようともに訴えていきましょう。