10.25海上座り込みを行いました
やってきました10月25日。
国が辺野古新基地の本体工事に着手してから、この日でちょうど半年になります……。悲しい……。
しかし、悲しんでばかりもいられません。私たちはこの日、工事着工3か月目にあたる7月25日に行ったのと同様の海上座り込み大行動で、工事への抗議の意思を示しました。
この日のために、県内県外のカヌーメンバーに呼びかけ、それぞれ日程を調整し、新しいメンバーを育てるため、カヌー教室を強化し……
結果、
カヌー80人(78隻)、船70人(8隻)、ウィンドサーフィン1人(1隻)
の計151人が辺野古の海に大集合、午前中いっぱい海上座り込みを行いました。
この日、4日前に沖縄付近を北上した台風21号の影響が残っているのか、海は若干波が高く風も強い状況。ひとまず、海の様子をよく知り、いつも天候判断をしてくれる船団の船長さんたちが海に出て、カヌーが出られる状況か確認することに。
カヌーの準備を終え、80人が辺野古の浜でジリジリと連絡を待つこと一時間。
「カヌー、出れるよー」の連絡に拍手や喜びの声が湧きおこります。
そしてカヌーメンバーは十班(!)に分かれ、海へと漕ぎ出しました。
カヌー出航許可が出たとはいえ、やはり海上は波風が強め。時々強い横風に見舞われ、カヌーがひっくり返らないかヒヤヒヤすることもしばしば。
カヌー教室で練習を重ね、今日が海上行動初デビューというメンバーもいました。なかなか大変な初海上行動となりましたね。
それでも私たちは大海で波に翻弄されて漂う木の葉にあらず。パドルで波をかき分け進む意思持つカヌーチームなので、荒波にも負けず、班ごとに二列になって海上パレードをしながら、工事現場付近に到着。
船の上からは歌手の川口真由美さんの力強い歌声が響き、私たちを励ましてくれます。
海保も「みなさん、今日はずいぶんたくさんですね~、台風22号が発生し波風が強くなることが予想されます~、安全な行動をお願いします~」と今日はずいぶんのんびりした声でアナウンス。
現場に到着してみると、工事は行われていませんでしたーー!!
新たな台風22号が接近しているからという可能性もありますが、やはりこの日海上座り込みに多くの人が集まることを見越してのことでしょう。
多くの人が海に出れば、工事は止まります。
海上に集まったメンバーは強い波風に流されないよう工夫しながら、アピール行動に入ります。入院中で現場に来られない人や外国の方からの連帯メッセージを読み上げたり、皆で「座り込めここへ」や「We shall Overcome」を合唱したり。
今回は新しい試みとして、集合場所の海上に流されないようにして大きな横断幕を広げ、その周りをカヌーが囲むアピール方法をやってみました。
こうしてお昼頃には初心者も含めて、全員カヌーがひっくり返ることもなく、辺野古の浜へ 無事帰還。
午後から普段ゲート前で座り込む人たちと一緒に辺野古の浜で集会を行い、約300人が参加しました。船団メンバーやカヌーメンバー、ゲート前座り込みメンバーがそれぞれマイクを取って平和への切なる思いを語りました。
しかし残念ながら、ゲート前では高江でCH53Dが事故を起こして以来中断していた資材搬入がこの日から再開されてしまいました。私たちが海に出ている間、二回も排除が行われたようです。
ゲート前もカヌーもまだまだ人が必要です。これからも無理のない範囲で、陸で海で皆が集まり工事を止めていきましょう!