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のどかな小さい集落の海岸が

たった一夜で物々しい場所になってしまった。

集落から海岸に抜ける道は

規制テープが何段階にもはりめぐらされ

警察と、更にその先には米軍が押し寄せ

東海岸が地元の名護市長ですら立ち入れなかった。

近寄れないその先にあったのは

墜落し、大破した、オスプレイの残骸。

海面から突き出たプロペラ

折れ曲がった操縦席

民家からたった数百メートルの岬の手前に

広範囲に渡って飛び散っていた。

あと数秒で「もしも」があっても

おかしくなかった。

まさか、というより、やっぱりというべく

オスプレイは墜ちた。

だからこそ事故が起こる前に、と

人々は声を上げ続けていたのに…

安部(あぶ)は辺野古の新基地計画の

V字滑走路のちょうど延長線上

辺野古崎から直線距離で約5キロしかなく

以前から新基地への被害が懸念されていた地域。

ジュゴンの見える丘も近く、

風光明媚なこの海が

米軍機からの汚染物質の危険性があるのかもわからない。

海上保安庁の事故捜査にも応じないまま

証拠となる事故機は回収が進められているが

その解体には厳重な防護服で作業にあたっていた。

辺野古ぶるーも、抗議と監視のために海に繰り出したが

事故さえ無ければ、

絶景に魅了される、そんな場所なのに…

危険と隣り合わせの生活。

海を破壊する埋立も

人を殺戮する訓練も

いらない

その声を重低音でかきけすように

ほんの1週間でオスプレイは島の空を再び飛び交った

静かな島をかえして

(抗議と監視を行う辺野古ぶるー)

操縦席のそばで海に潜って作業をしている米兵

(操縦席の近くで潜って作業している)

(陸揚げされた尾翼の下に潜り込み作業している)

(バラバラに散らばった破片を回収している)

(海保の後方に海面から突き出た破損したプロペラが見える)

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