嘉陽のおじいへ…
11月3日の朝、嘉陽のおじいが永眠されました。
享年94歳。
(写真提供:渡瀬夏彦)
ずっとずっと辺野古で座り込み続けてきた嘉陽のおじい。
いつの日か、辺野古新基地建設が撤回された時
おじいの掛け声で「バンザーイ!バンザーイ!!」と
みんなで盛大にお祝いをしたかった…
(嘉陽のおじいが旅立った日付の、浜のテントの看板)
辺野古の新基地建設案が浮上した20年前
嘉陽のおじいたち、地元のおじいおばあを中心に反対の声が挙り
共感を受けた人々が次々と大きな波となり
今では歴史を動かそうとしています。
その間、嘉陽のおじいは、ずっとテントに通い
みんなに励ましと笑顔を与え続けてくれました。
おおらかな太陽(てぃだ)のようでした。
テントでは、おじい自身が戦争に行った生々しい経験もよく語ってくれました。
だからこそ、ふるさとをこれ以上戦争に利用されたくないという想いを
私たちに引き継いでくれました。
いつも海に出て行く私たちを、
「いってらっしゃ〜い!!」と
両手を大きく大きく振って、
陸から離れても響くくらい大きな声で
あたたかく見送ってくれました。
いつも見送ってもらってばっかりで
最期のお別れでおじいを見送った時
あの「いってらっしゃ〜い!!」の声がもう聞けないと思うと、
おじいの存在がいかに私たちを支えてくれていたのかを思い知りました。
おじいの守り続けてくれた海
今でも海に漕ぎ出す時
浜からおじいの「いってらっしゃ〜い!!」の声が
聞こえる気がします。
こらからもみんなで守り続けるからね
きっとおじいにいい報告できるようにがんばるから
その時は天国から「バンザーイ!バンザーイ!!」の
掛け声をよろしくね
どうか私たちを見守っていてください
嘉陽のおじい
本当に本当にありがとう
(写真提供:沖縄オルタナティブメディア)
(QABが嘉陽のおじいの映像をUPされています。)