サンゴが産卵した!
ご無沙汰をしております。
前回の更新から2ヶ月ほど月日が流れてしまいました。
沖縄は梅雨も明け、もう真夏です。
海の水は暖かく、空は青く夏の雲が浮かんでいます。
この2ヶ月間、色々なことがありましたが上手く言葉にすることができずにいました。
このブログを読んでくださっている方の中には、どうなっているんだ!と心配してくださっている方もいるかもしれませんね。
工事が中止されている今も、私たちカヌーチームと船団、そしてダイビングチームレインボーは辺野古の海、大浦湾に出ています。
今日はその中で本ブログ初の ダイビングチームレインボーの活動についてご紹介いたします!
沖縄在住の方や、Web版で沖縄タイムスや琉球新報を購読されている方はご存知の方も多いでしょう。
大浦湾の美しい海の中の風景やコンクリートブロックに潰されてしまったサンゴの写真を提供しているダイビングチームです。
辺野古新基地建設に反対し、この大浦湾がいかに貴重な海なのか、ボーリング調査のために沈められたコンクリートブロックによって壊されてしまった環境、ジュゴンの食み跡調査、サンゴの白化現象からの回復度の調査などを行っています。
さて、今回は先日大浦湾で撮影したサンゴの産卵シーンを皆様にもご覧いただきたいと思います。
沖縄のサンゴの産卵は5月から7月の満月(一説には新月)の夜に、1年に一度起こると言われています。
ただ、まだ解明されていないことが多く、なんとこの日を迎えるのにレインボーのリーダー(兼船長、そしてカメラマン)は8日連続で潜っていました。
実はこの前日、別のサンゴ(オヤユビミドリイシ)が大産卵を迎え、沖縄タイムス、琉球新報に写真を提供したのもリーダーです。
この動画のサンゴは被覆上のキクメイシの仲間だそうです。
(大浦湾にはサンゴの種類ががいっぱいありすぎて覚えきれません)
あんなに硬そうなサンゴから プクッ プクッと産み出される光景はとても神秘的でした。
この小さなピンク色の玉の中(バンドル)に 精子と卵子が入っていて、海面にたどり着くと周りの殻が弾けるそうです。
そして同じ珊瑚の別の個体の卵と受精して新しい命が生まれるのです。
今回このような瞬間を収めることがができたのは、某水中カメラマンの多大なる協力によるものです。
私は別のことに気を取られ、全然気づいていなかったのですが、わざわざ呼びに来てくれたのです。(海の中で オーーーイ!オーーーイ!と声が聞こえてすごくビビりました。なんと彼はレギュレーターをくわえたまま声を出せるように進化してしまったのです。)
そもそもどのサンゴが卵を抱えているか?を予測できないと限られた時間の中で見ることは不可能です。
長年、海中撮影をされている彼はこのサンゴの産卵が一番好きだ!と話してくれました。
珊瑚たちはこの海が埋め立てられられようとしているのを知っているのでしょうか?
太古の昔からずっと受け継いで守ってきた命
これからもずっと繋いでいくはずの命
それを人間の勝手で奪ってしまっていいのでしょうか?
この豊かな海を埋め立て、人殺しのための基地を作るということは、自然を壊し、ものを言えない小さな命を奪うということです。
今回は、辺野古新基地建設反対! の声を上げている仲間の一つ ダイビングチームレインボーの紹介でした。
あなたもぜひ私たちと一緒に大浦湾の海の中から一緒に声を上げませんか?