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2月6日海上大行動の記録

 2月6日は海上大行動の日でした。

工事の一時中断と言うビックニュースが飛び込んできたりと、ちょっと遅くなりましたが、その時の様子を報告します。

 本当は宜野湾市長選が行われた翌日の1月25日、(選挙結果に関係なく)トンブロック投下など海上工事に大きな動きがあるのではないかと予想されたので、多くの人を集めて行動を行う予定でしたが、「幸いにも」天気が荒れて中止となっていたのです。(天気が荒れると言うことは工事もできませんからね、幸いなんです)

 その後も海上では細々とボーリング調査が行われていましたが、大きな動きは不気味にありませんでした。

 しかし、やはり今後の本格的な工事に備えて、辺野古反対のアピールをするためにも大行動は日を改めて行うことにしたのです。

 再度の大行動に何人集まるか不安はあったようですが、蓋をあけてみるとカヌーメンバーだけで普段の2~3倍の30人が結集。初めて30艘のカヌーが海に漕ぎ出す壮麗な光景となりました。

 以前も大行動で30人が集まったことはありますが、その時はカヌーの数が足りず一艘に二人乗りすることもありました。カヌーを送る会や辺野古基金にカンパしてくれた人たちに感謝です。

 抗議班のバナーをはじめ、この日はみなそれぞれ「工事をやめて」「海を埋めるな」という想いをアピールするプラカードを海保や工事作業員に向けて掲げました。

 いつもゲート前にいる人たちが瀬嵩の浜に激励に集まってきてくれたのでカヌーはいったん瀬嵩に上陸。

 カヌーチームからは宜野湾からのメンバー(カヌーには普天間基地がある宜野湾からの参加者が多いのです)が「宜野湾市長選は残念な結果になったけど、落ち込んではいない。当選した佐喜真市長も辺野古推進とは言えなかったし、むしろ3年以内に運用停止させると言っているからそのへんはガンガン後押ししていこう」と市長選の結果をむしろこちらのチャンスに変えていこうと落ち込み気味だった皆を明るく励ましました。

 その後、トンブロック投下反対のアピール文を読み上げ、ゲート前からの人から威勢のいい三々七拍子の激励をもらって再び海へ。

 しかし突然海上で波風が非常に強まってきたために急遽浜に戻ることに。この日の大行動はお昼までとなりました。

と、ここで思わぬお誘いが。

辺野古の海や大浦湾の美しさを知ってもらおうと辺野古基金で買ったグラスボート。その試運転に乗せてくれることになったのです。

 今回グラスボートで案内してもらったのは大浦湾のサンゴの群落。 

 水深十メートル以上の大浦湾の海底にあるアオサンゴの群集は、南北に50メートル、東西に30メートルの巨大なパッチリーフ(離礁)を形成していて、直ぐ近くにも広大なミドリイシの群落が。

 そこには無数の魚たちが集まり豊かな別世界を形成しています。ダイビングチームの写真でも観ることは出来ますが、ガラス越しに直に自分の眼でサンゴ礁の真上から観る体験は、さらに圧巻です。それはまるで上空から大渓谷を眺めているかのよう 。

 このような巨大なサンゴ群落が形成されるまで数千年はかかるという話も聞きました。

 また、2000年頃に白化現象(海水温の上昇でサンゴが白くなり死滅する現象)で沖縄本島のサンゴが大きな打撃を受けたときも大浦湾のサンゴは回復が早く、今でもその豊かな海の森が大浦湾で見ることができるのです。 

 アオサンゴはもともと白化現象に強い種類というのもあるそうですし、微妙なバランスの上に成り立つ大浦湾の健全な環境がサンゴの回復を早めたようです。

 そして大浦湾のサンゴにはもう一つ秘密が。ここのアオサンゴ、DNA解析をしたところ他の場所のアオサンゴとはDNAが微妙に違うこと。つまり見た目は同じように見えてもDNA上はここにだけしかないサンゴということも。

 いつも波に浮かぶカ ヌーの上から海面近くまで来る魚や水面を飛ぶ鳥などを見て、このあたりの海の豊かさを感じてはいたのですが、グラスボートで深い海底を見下ろしてみると、私たちもまだまだ知らない豊かで奥深い世界が辺野古と大浦の海には広がっているようです。

 掲載した写真はグラスボートのガラス越しに撮ったものですが、やはりガラス越しの写真だといまいちその魅力を伝えることができません。実際に目で見たサンゴはもっと美しく素晴らしいものです。特にサンゴの森の広大さはとてもカメラのレンズに収まりきれず。

 そんな大浦湾の海底をダイビングできなくても体験できるグラスボートは本格運用に向けて調整中。いつか本格運用が始まった日には、実際に辺野古へ来てその目で海を見ていってくださいね。

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