海保ゴムボートによるひき逃げ被害者の声
みなさん、こんにちは。
私は辺野古新基地建設反対、カヌーチーム辺野古ぶるーメンバーの一人です。
私は12/21午後1時半頃、埋立予定地近くの長島という所がありまして、その隣に大浦湾がありまして、そこに臨時制限区域のフロートがありまして、そのフロートを越えてスパット台船(新基地建設のために掘削作業をしている場所)に向かって行きました。
フロートを越えるとすぐに海上保安庁のGB(ゴムボート)が私たちを不当拘束するために、カヌー8艇に対しそれを上回る数のGB(一隻あたり5名乗りぐらい)が我々を拘束しに来ました。
何名か拘束された後、私も中間辺りで拘束されました。
その時の状況は、私が台船に向かっている時に、左の方から急にGBが入って来て私の正面に来ました。GBは猛スピードで来ている為に停まれずに私のカヌーに激突しました。その時に船首部分の少し下に右胸を強打して、カヌーは転覆し私は海に投げ出されました。更に体は流されGBの船底に潜ってしまい、そこでも胸を打ちつけ、合計2回胸を強打した事が原因で、病院で診察した結果、胸部打撲肋骨にヒビとの診断でした。
私はそういう障害を受けたまま海に投げ出され、一人の保安官に拘束されたまま、海中に放置されました。
私は「苦しい!助けて!」と言いましたが、結局は私に障害を与えたGBは、私を助けることなくすぐに去って、他のカヌーメンバーを不当拘束しに向かいました。
私は一人の海保に拘束されたまま助けを求めていました。
しばらくして他のGBが私を救助しGBに乗せられました。
GBの船長に向かって、「私に障害を与えたGB の番号と運転手を教えてください。」と尋ねましたが、「今は忙しい、後から後から」とはぐらかされました。
その後、我々カヌーメンバーは3km離れた辺野古浜まで連れていかれました。そこで私はもう一度その船長に「私に正面からぶつかった人をすぐに教えて下さい。」と言いましたが、「ここからは大浦まで遠くて無線(トランシーバー)は届かない」と言われました。海保の高性能の無線は、普段は辺野古浜から大浦まで常に交信しているはずなのに、この時に限ってだけ通じないというのはおかしいと気づきました。この船長に、私に障害を与えた人をすぐに連れて来てあやまるように、責任者は誰なのか、GBの番号まで教える様にいいました。しかし彼らは黙って何も言いません。約1時間ぐらいそこで押し問答していて結局はらちがあかないと思ったのか、彼らは逃げようとしました。そのためその船長に、犯人の名前とGBの番号、事故の経過と原因を1週間以内に報告するという事で了承を得てその場から去りました。
ですがその後、再度大浦湾に抗議しに行ったのですが、約束したGBも私に障害を与えたGBも来ません。
カヌーチームみんなで抗議しましたが、結局海保は何の対応もしてくれませんでした。
ヘリ基地反対協の代表が、第11管区海上保安部にこの件について問い合わせたところ、「GBがカヌーに衝突した事実も、船底に人が巻き込まれたことも把握していない。そのかわり、カヌーが近くで転覆したのを確認している」と言っているそうです…
(翌日コルセットを巻き、早朝からゲート前に立ち、直接抗議するため痛みをこらえて揺れる船に乗る)
翌日は、いつもの様にボーリング作業阻止のためではなく、海上チーム全体として海保に抗議を示しに行きました。
私自身は船に乗り、マイクで昨日の状況を訴えました。
その後「海保への抗議のために臨時制限区域を越えます」とマイクで宣言し、カヌーメンバー全員で一斉にオイルフェンスを越えて行き、拘束した海保職員達に直接抗議の意志を伝えました。
「海上保安官はこのような危険行為に至ったことを、同じ職員として見逃していいのですか?被害者がどんな怪我をしたのかわかりますか?生きていたからいいのですか、もしかしたらスクリューに巻き込まれていたらどうなったかわかりますよね…」など、おのおの自らの言葉で訴えかけました。
この抗議の際にも、仲間の船がGBに衝突され、衝撃で船長があごをぶつけて流血しています。
またカヌーメンバーには、海保職員に意図的に何度も海中に沈めさせられ水を飲まされています。
この日辺野古浜まで不当拘束した仲間を連れて来たGBの一隻に私は乗って抗議し、仲間も船もGBを囲み、昨日の事故の運転手や責任者を問い、怪我の補償を求めて抗議しますが、公務員である海保は職務責任を放棄して、あいかわらず応じようともせず、GBの周りにつかまった人を海中にひきずったままエンジンを動かして、この場から去ろうとします。私たちに問いただされたたった一隻のために、昨日無線が通じないといった海保は、残り7隻のGBが辺野古浜に呼び出されていました。
長時間にわたり私たちの仲間も水に浸かって抗議しているため疲労しているのを考慮し、GB班長と後ほど責任者に会わせてもらう約束をし、一旦海から引き上げ、あらためて午後からまた不屈の精神で抗議にむかいました。
それでもまたもや犯人も先ほど約束した GBもあらわれません。裏切られた悔しさでいっぱいでした。
やっと30分ぐらい後に、先ほど約束したGBが50m離れたところからマイクで「責任者に会いたいと言ってる事は伝えた(ただし、返事は聞いていない)」とのこと。
納得できません。
抗議の意志を示すため、再々度一斉にフロートを越えました。
(辺野古浜でチーム一丸となって海保に抗議)