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私たちにできることをやっていきましょう

4月28日

沖縄の20歳の女性が あまりにも残忍な方法で殺害されてから1年。

ウォーキングに出かけた 女性は 尊い命を奪われてしまったのです。 

ここでは、その後に辺野古ぶるーの1人でもある私が、感じたことを書きたいと思います。

彼女が午後8時過ぎにウォーキングに出かけ、その後行方が分からない ということは 新聞やテレビの報道よりも早く SNSで知りました。

何人かの人が彼女の安否を心配する投稿をシェアしていたので、世代も違う会ったこともない私のところにも届きました。 

弾けるような笑顔の彼女の写真を見て ある不安が頭をよぎりましたが そんなことない と打ち消したのですが、何人もの友人が投稿をシェアし、ほぼ毎日のように彼女を探している投稿を目にしていました。

仲間とも どうしたのかな? もしかして、、、。と 多くの人が頭をよぎってしまう不安、だけどそれを打ち消して絶対無事だよね、大丈夫と話していたのです。

だけど、現実はその 予感が的中してしまった。

新聞で報道された 次々に明るみになった事実、 あまりにも残忍で痛ましい方法で彼女は命を奪われた。

本当にたくさんの人が悲しみに、怒りに、やるせなさに打ちひしがれたのです。

ゲートの前で 先輩たちと一緒に お願いだから出てって! でなければ彼女を返してよ! と 訴え続けました。

その時ふと車列の最後尾に しゃくりあげて泣いている米軍基地所属の女性がいるのが目にとまりました。

メガネをかけていたのですが、涙が止まらず、メガネを持ち上げて涙を拭いていました。

それを見て私は少し呆然としました。

憎むべき相手を失ってしまったのです。

その後、私は 基地の前で米兵に話しかけることをしばらく続けました。

ほとんどの人は窓を開けなかったけど、私のつたない英語を窓越しに聞いていたのか 目が潤む人、喉をヒクヒクさせる人。

私が、責めているのではなくただ知ってほしい、彼女が味わった恐怖を感じて欲しいと話すと身を乗り出して軍事車両の後ろの席から耳を傾けてくれた人もいます。

窓を下ろして 話を聞いてくれ 彼女の冥福を祈るとか お悔やみを述べる人もいました。

彼女がどれくらい怖かったか想像できる? どれだけ助けてと叫んでも命を奪われてしまった彼女の無念さが分かる?

そんな風に話しかけると、ほとんどの人が 事件を知っていて、悲しいと感じていると思うのでした。

ある集会の帰りに ランニングを終えた白人の女性と目が合いました。

私たち今若い女性が殺されたことに対する追悼集会の帰りなの と伝えると 表情がこわばりました

そして彼女の目から涙がこぼれたのです

私はびっくりして 謝りました

ごめんなさい あなたを責めてるんじゃないんです。 ただ、これから幸せになるはずだった女性があんな形で命を奪われてしまって、、、。 それを知って欲しくて だから話しかけてしまってごめんなさいと伝えました。

すると彼女は泣きながら あなたが私を責めてないのは分かる。 事件のことはもちろん知っている。

私も悲しい。 本当に悲しい。 お悔やみを言いたい  と。

しばらく二人で泣きました。

あの事件の後も様々な事件や事故がありました。

米兵の酒帯運転なんて毎週末には新聞に載るし、オスプレイは落ちるし、

中には沖縄のこと、日本のことを軽く見ている米兵の人もいるかもしれません。

でも、米軍基地で訓練をしている人の中にも私たちと同じ普通の気持ちを忘れていない人もたくさんいると思ったのです。

こんなきれいごとが言えるのは、今回私が被害者にならず、また被害者の友達という立場にもならなかったから言えるのだと思います。

だから これ以上被害者を作らないためにも

これ以上加害者を作らないためにも

もう戦争に加担するのをやめたいです。 武力で大切なものは守れない

それは今までの歴史で学び、分かりきっていることです。

ほんの一握りの人がお金儲けをしたくてそのために戦争をする。

それに乗っかることはないと思います、

だってほとんどの人は 普通に暮らしたいだけだと思うんです。

普通に暮らしている人々に敵なんかいないはずです。

戦争をして犠牲になるのは 多くの普通に暮らしている人たち、つまり私たちです。

どこかの国で 私たちと同じように 家族と友人と職場の仲間と 近所の人たちと 笑ったりおしゃべりしたり、ご飯食べたりしている人たちの 暮らしを 命を 奪うことはできないです。

今日は 辺野古のゲート前で追悼集会が開かれました。

4月28日でなく4月29日を彼女の命日としたのは彼女のご両親です。

4月29日の深夜1時まで彼女の生存が確認されている ということを信じ、1日でも長く生きていて欲しかったという気持ちが込められているのです。

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